アイ・ウェイウェイ展(藤井 愛)


先日、友人の結婚式のため上京したのですが、せっかくなのでと思い、少し寄り道を。


森美術館で開催されていたアイ・ウェイウェイ展に行ってきました。一緒に行った友人が招待券を持っていたので、無料で観覧することができました。ありがたや☆


アイ・ウェイウェイという人は、現代中国を代表するクリエイターの一人です。文化や社会を反映した作品が多く、メッセージ性がとても強いです。


中国の悠久の歴史だったり、今の社会で問題になっていること、愛国心、悲しい災害、そういったものをアートとして表現しています。


当日は、最終日ということもあってかかなりの賑わいぶりでした。館内撮影OK(ビックリ!)ということだったので、その様子です↓


ランドセル


‘蛇の天井’


四川大地震の際、倒壊した小学校の周辺には多くのランドセルが散乱していたそう・・。


ランドセルをつなげて蛇の形になっているこの作品は、子ども達への思いを表わしています。子ども達の未来を飲み込んだ国を蛇と例えたんですね。


 


 


ハコ2


‘月の箪笥’


無垢の花梨を使った箪笥がたくさん並んでいて、中央に穴が開いている。覗き込むと月の満ち欠けを表現しています。


職人さんの技術や伝統、中国の文化を感じる作品でした。


 


 


シーン‘暫定的な風景’



床・壁を覆いつくす中国の風景写真。中国では、土地が全て国有化されているため、スクラップアンドビルドが繰り広げられます。


新しい建物が建つと、以前の風景が思い出せない・・。私の生まれ育った家のまわりも当時と全然違います。懐かしい風景がなくなっていくということは、本当に寂しいことです。


 


断片‘断片’


今という時は長い歴史の断片であり、自分は国家の断片であり、表現も断片であるという意味合いを持つ作品です。


今回の展示会のコンセプトを一番あらわしている作品なのかな~と思いました。


 


 


作品一つ一つの意味がとてもスケールの大きなもので、何だかいろいろ考えさせられました。物思いにふけりながら美術館を跡あとにしたのですが、出たところで石田純一が‘ライターマン2009’(なんだそれ!)の授賞式をしていて、ギャップに笑えました。いろんな人がいるな~。



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